1994年に初演し、第二回読売演劇大賞優秀男優賞・優秀スタッフ賞を受賞してきた音楽座ミュージカル「ホーム」。昭和のひとつの家族を中心に描いた物語が、今回四度目の上演で大きく生まれ変わりました。
2024年10月に足利で公開プレビューを行い、11月・12月に東京・大阪・愛知で上演。衣裳や大道具・小道具などから具象性・時代性を抜いて再構築した今回の演出では「今まで以上に大きなテーマがストレートに伝わってくる」「財産演目をこれほどまで大きく再構築できる勇気、そして完成度の高さは音楽座ミュージカルならでは。新生音楽座の力強さを感じた」などの評価をいただきました。
この2024年の東京公演を、「もっとたくさんの方に見せたかった」との声も受け、
急遽、未編集撮って出し映像を期間限定で無料配信いたします。
音楽座ミュージカル公式YouTubeチャンネル
【作品紹介】
1994年10月、実話をベースに「昭和」を描いたミュージカル「ホーム」が誕生しました。世相の推移と家族のあり方を通して、昭和という時代を日本人がどう生きてきたのかを見つめたこの作品は、来たるべき21世紀の生き方を暗示している、とも言われました。「ホーム」を構成するのは、あるひとつの家族と60年安保で学生運動に身を投じていた恋人たちのふたつのストーリーです。はじめは関わりがないかのように見えるストーリーはやがて、周囲の人も巻き込んで大きなひとつの物語として展開していきます。
【音楽座ミュージカル】
1987年の旗揚げから現在に至るまで、一貫したテーマのオリジナルミュージカルを創り続けています。それぞれの作品は「生きる」ことの根源を問いかける精神性とオリジナリティを高く評価され、文化庁芸術祭賞、紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞など多くの演劇賞を受賞しています。
【音楽座ミュージカル「ホーム」東京公演】
出演:小林啓也・森 彩香・岡崎かのん・安中淳也・清田和美 他
<Creative>
■脚本・演出:相川タロー・ワームホールプロジェクト
■音楽:高田 浩・金子浩介
■振付:ワームホールプロジェクト
■美術:久保田悠人
■衣裳:原 まさみ
■ヘアメイク:川村和枝
■照明:渡邉雄太
■音楽監督:高田 浩
■音響:小幡 亨
<オリジナルプロダクション>
■総指揮:相川レイ子
■脚本・演出:ワームホールプロジェクト
■音楽:高田 浩・金子浩介
■製作著作・主催:ヒューマンデザイン
■音楽座ミュージカル公式サイト: https://www.ongakuza-musical.com
【リポート】
初めて音楽座さんのミュージカルを観劇しました。私はサン=テグジュペリの『星の王子さま』が大好きで、音楽座さんの『リトルプリンス』の楽曲をよく聴いていたため、今回音楽座さんの公演を観られることをとても楽しみにしていました。
本日観劇した『ホーム』は、本当に素晴らしかったです! 歌はもちろん、お芝居やダンス、所作の一つひとつが一体となり、とても見応えがありました。次々に場面が変わる中で、登場人物の葛藤や変化が鮮明に描かれ、何度も心を揺さぶられました。笑ったり泣いたりして、観劇後の今は満足感で胸がいっぱいです。
この作品は、人と人とのつながりや家族愛について考えるきっかけを与えてくれました。日頃から家族や大切な人たちに「ありがとう」という感謝の言葉をもっと伝えていきたいと思います。大千穐楽、パワフルで温かい舞台でした!(漆間虹美)
◆取材:漆間虹美(東京藝術大学)
舞台🎟️ 1/15〜1/19
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