『FRAGRANCE Person of the Year』受賞 MEGUMI。フレグランス新ブランドを発表の藤ヶ谷太輔
今年で二度目となる「FRAGRANCE DAY 2024」は、フレグランス業界全体をより一層盛り上げていくた
め、フレグランス業界各社の協力によって開催が実現しました。
イベント内ではフレグランスのトレンドの発表や、新ブランド発表、フレグランス業界に貢献した
方に贈られる『FRAGRANCE Person of the Year』の発表が行われました。今回の『FRAGRANCE Person of
the Year』は、女優、プロデューサー、美容家と、その多面的で魅力的なキャラクターが、香りの持つ複
雑で奥深い世界と見事に調和するMEGUMI(メグミ)さんが受賞されました。
さらに、フレグランス業界の新しい風として誕生した新ブランド「Aimetoi(エメトワ)」のフレグランス
プロデューサー藤ヶ谷 太輔(フジガヤタイスケ)さんによる新ブランドの発表セッションが行われました。
【MEGUMI(メグミ)】
今年の『FRAGRANCE Person of the Year』を受賞したMEGUMI。自宅には100本以上の香水を持っており、普段から日常的に香りを取り入れているそうです。自身のプロデュース商品でも、こだわりのポイントとして記憶にも残せる香りを意識して商品をプロデュースしているということで、今回の受賞に至りました。
今回の受賞についてMEGUMIは、「今日はこのような賞をいただきまして、大変光栄に思います」と述べたうえで、「私自身、ある先輩から教えていただいて、ドラマとか映画とかに出演させていただく場合に、役によって香水を変えていて、 その香りが自分に与えてくれる影響みたいなものをすごく感じてます。日常的にも、ちょっと疲れたなって思った時に香りをつけて、テンション上げたりとかですね。今日もそうですけど、華やかな場所に行くときや、人前でスピーチするときとかにも、自分のテンション上げたりする時に、香りは常に私を助けてくれましたので、こういった賞をいただけて本当に嬉しいと思います。」と、自身の香水に関するエピソードも踏まえて喜びを語っていました。
MEGUMIはその後のトークショーにも登場。日常での香水の使い方について、「つけない日はないと言いますか、本当に大好きです。たくさんいただいたりも買ったりもしますので、気分によって毎日違うものをつけています。 大体朝と夕方に2回つけて、夕方になってきて少し疲れてきたなって時にもう1回つけると、リフレッシュされたような気持ちになって、楽しく香水を使わせていただいています」と、香水に対する思いを語っていました。また、「今日は割と華やかなフローラルな香りをセレクトしてつけさせていただきましたけども、夜友達とご飯食べに行く時とかは、ちょっと落ち着いた、甘い中にスパイスさがあるような香りをチョイスすることが多いですね」と、シーンによって香水を変えていることも明かしていました。
【藤ヶ谷 太輔】
会見には、新しい香水ブランド『Aimetoi』のプロデュースをしている藤ヶ谷大輔が登場。『Aimetoi』は、フランス語で「自分を愛する」という意味だそうです。名前の由来について藤ヶ谷は、「僕も色々今までいろんな香りと出会ってきた中で、香水を誰かのためにつけるというよりは、自分自身のために今までもつけてきたので、そういう意味で自分自身を愛するというのをブランド名にさせていただきました。響きとか綴りとかもすごく気に入っています」と語っていました。
metoiには、「08」と「23」がラインナップ。この08と23という数字は、藤ヶ谷が生まれた“時間”だそうで、「ブランドの誕生という大きな時に、自分の中で誕生って何かなって思った時に、もちろん誕生日もありましたけど、僕は6月25日の午前8時23分に生まれたので、その時間、08と23という、そこから取りました。そして、自分の生まれたその誕生とブランドの誕生をかけて、08と23というので作らせていただきました。だから、僕の中でもすごく大切な数字ですね」と語っていました。
「08」は、チュベローズをベースにピーチとココナッツの香りを加えたさわやかな香りで、藤ヶ谷は「爽やかさと、深みを出す、これからの季節にすごくぴったりな香りになってるんじゃないかな」と語っていました。また「23」は、ムスクをベースにした洗練された香りで、「これはもう日常使いもそうですし、普段香水をあまりつけることがないという方にも手に取っていただけるんじゃないかな」と話していました。「2つとも、自分自身で楽しむ、自分自身のためにつけるというので、あんまり香りを外に強く出さないようにすごく計算しました」と、こだわりのポイントを明かしていました。
藤ヶ谷も、後のトークショーに登場。Aimetoiは完成までに何パターンも試作したそうで、「期間とかで言うと半年以上かかりました。たくさん打ち合わせをしまして、つけた瞬間のトップノートから時間が経ってのラストノートとか、そういったものを計算もしましたし、色々チームの方に教わりながら、すごく時間をかけて香りを作りました。香りができたら、次はロゴをどうするんだとか、ボトルとか、そういったものを全てやらせていただけたので、すごい楽しかったなっていう、自分自身も熱量を持って作成することができたなっていうのがすごくありますね」と、大変ながらも楽しい製作であったことを語っていました。
また、SNSにすでにたくさんのファンからの感想が書かれていることについては、「すごく嬉しいですね。目にすることもありますし、早く届くのを楽しみにしていますっていう声がすごく多く僕のところに届いたので、皆さんが香水をつけた後にどういった感想を持たれるのか、すごい楽しみです。」と、喜びを話していました。
【受賞者】
また、クリエイターズセレクトに選出された「mini-more perfume」のミューズに、星乃夢奈、おさき、ちせが就任することが発表されました。
会見には代表して星乃夢奈が登壇。ミューズ就任の意気込みとして星乃は、「私自身香りものが大好きで、最近は男性の方とか、いろんな方が香水を使われていると思いますし、10代20代から支持を多く受けていると伺ったので、就任できたからには、私とおさきちゃんとちせちゃんで、いろんな方に広めて魅力を伝えられるように頑張りたいなと思います」と語っていました。また、mini-more perfumeについて、「サイズも小さいので持ち運びにも便利なのと、大きいサイズだと使い切るまでの時間がかかってしまうんですが、小さいと無くなるのも早くて、いろんな香りに気軽にチャレンジできるのですごくいいなと思います」と魅力をアピールしていました。
リポート2本目では、受賞作品と、ブースの様子をご紹介します。
【感想】
様々な方の香水に関する想いを聞くことができ、香水についてさらに興味を持つことができた一日でした。MEGUMIさんの様々な香水を使い分けているというエピソードは、とても素敵な香水の使い方だと思い、私もぜひ試してみたいと思いました。また、藤ヶ谷さんの、香水の完成までに何回も試作をしたというエピソードを聞いて、香水はたくさんの人たちの努力とこだわりが詰まったものなのだと知り、香水に対して新たな視点を得ることができました。私自身も登壇されたみなさんのように香水を楽しんでみたいと思います!
文:早川千鶴(早稲田大学) 写真:公式写真使用
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